お盆休みも折り返し地点ですね。
お盆が過ぎると札幌は一気に涼しくなるのですが、果たして今年はどうなのでしょうか…
さて、お盆らしい夏限定のイベントに行って参りました。
小樽に能舞台があることを知っているか
札幌のお隣、小樽市に能舞台があることは知ってますか?
建築を志すクセに私、全然知りませんでした…
小樽の地理には明るくありませんが、小樽駅より少し札幌寄り、札幌から小樽に向かって左側のとにかく坂の上にある小樽公会堂。
こちらに能舞台があるのですが、なんと夏季は見学できるとのこと!
小樽市公会堂 a.k.a 能楽堂
こちら、小樽市公会堂という建物です。
そもそも公会堂なんて、建築基準法法令集の別表第一の建物用途蘭くらいでしかお目にかかったことがないのですが、簡単に言うと公衆の為の集まる会堂(そのまま)ということですね。
建物は明治後期に完成したようですが、その後昭和中期に移築した際に個人(岡崎さん)の所有物であった能舞台をくっつけたらしいです(ざっくり)
なんでも社会の教科書で見聞きしたことがある狩野派の何代目かに板戸に唐獅子を描いてもらったんだとか(これまたざっくり)
本館は入母屋屋根の和風建築、周辺の樹々との調和、大きな窓が設けられていたり、やはり明治後期の和風建築は本州仕様そのまま、という印象ですね。
かなーり寒そうです。
能舞台へ
傾斜地に建っているので、建物入口から地階にあたるこちらのフロアから能舞台を見学することができます。
窓からのぞいた様子。残念ながら近くまでは行けないみたいです。
窓から少し身を乗り出して、正面より。
暗くて全然見えないのですが、奥に見えるのが狩野派が描いた板戸なのかも。
屋根の裏に見える組み物が見事ですね。
北海道には古い寺社建築も少ないので、ディテールをたっぷり楽しませていただきました。
舞台が見えるフロアは、日本の伝統芸能のなんたるかが楽しめる展示スペースにもなっています。
そして能-cafe
夏季限定の公開の中のさらに期間限定で公会堂でやっているのが、もう一つの目玉である能-cafe。
和風建築の中でお庭の緑を楽しみながら、ゆったりくつろいでもらおうという、蓋を開けてみればスキーリゾートでお馴染みキロロ系の試みでした。
夏限定の幻想的な和空間。計40畳の広々とした和室で、上質な時間をお過ごしください…
ふらっと入ることもできなくはないようなのですが、せっかくなので僕らはアフタヌーンティーセットを予約していきました。
すぐに出てきてしまったり、他のお客さんもいたり、室内が暑かったりで正直あまり納得のいく写真が撮れませんでしたが、セットはよく目にするようなケーキセットのようなものではなく、和風の食事的な要素が多かったです。
外の植物の緑っぽい反射の光が差し込んでいるけど、後ろからは電球色のライトでほんのり照らされているという、フォトグラファー泣かせの環境です(笑
デザートまで美味しくいただきました。
食事スペースを取り囲む回廊に出ることもできるのですが、長い廊下はカッコよくて好きです。
この廊下自体がペアガラスの空気層のような役割をして、室内を少し暖かくしていたのではないでしょうか。それでも激寒だと思いますが…
というわけで、今日はこの辺で。
久しぶりのカフェカテゴリ、カフェや喫茶店には相変わらずよく行ってるのですが、なかなかブログを書くまでには至っておりません…(反省)
それではまた!