どうもこんにちは、ここ数日やっとプラス気温になって少しずつ雪も解け始めてきましたね。
今年は雪も異常なほど多いし、相変わらず感染症問題もどうなることやらといった感じで、あまり外へ出る気持ちにもなりませんし、はたまた某国の某国への侵攻などもあり、正直暗い気持ちで毎日を過ごしておりますが、そんな家での時間を豊にするアイテムを入手いたしました。
コーヒー豆をガリガリしたい
ここ数年我が家に訪れた空前の喫茶ブーム。
週末は買い物ついでにカフェや喫茶店に立ち寄ることが多くなり、コーヒーを飲むことが増えましたが、自宅ではインスタントやコーヒーショップで挽いてもらった豆でコーヒーを淹れることがほとんど。
妻とコーヒーの話をしている時に、妻が放った一言が今までの生活を変えることになりました。
「コーヒー豆をガリガリしたい」
お店で豆を買って、自宅で挽いてコーヒーを淹れる。
僕も興味が無くはなかったのですが、きっと今まで見て見ぬフリをしていたんでしょう(笑
以前コーヒーショップに勤めていた経験もある妻の「ダイヤミルが使いやすそう」とのアドバイスで、探し始めてからコレだ!思うものが見つかるまで、さほど時間はかかりませんでした。
ちなみにダイヤミルはこのような、ハンドルをぐるぐる前後に回す据え置きタイプです↓
コーヒーミルの起源「SPONG社」
最初は現在も生産されているもので探しましたが、ダイヤミルは極端にクラシックな見た目のものが多く、悪くはないけど、ちょっと飽きてしまいそう、、なんて思っていたのですが、調べていくうちに現在はもう生産されていないものの、中古が出回っているイギリスの「SPONG」という会社が作っていたダイヤミルにたどり着いたので、探して思い切って購入。
某オークションで出品されていたものを見つけたこちら。
ご覧の通り、箱付き、そして極めつけはデッドストック!
デッドストック…本当に心に響く良い言葉ですよね!
ちなみにお値段は新品のカリタのダイヤミルを購入する程度です。
それがお得なのか、お得ではないのか、まったくわかりませんが、、
このSPONG社はなんと、19世紀後半にコーヒーミルを世界で初めて発明した会社。
ミンチャー(肉をミンチにする機械)を転用して作ったそうです。当ブログで「世紀」を使うなんて!(笑
まさにコーヒーミルの起源。
嬉しい説明書付き。
数か国語で印字され、日本語表記もありました。
SPONGのコーヒーミルは1800年代から1980年代に別会社に買収されるまで、SPONG名義で100年以上もミルを作り続けていたようです。
買収されたあとも別名義で少し作っていたようですが、すぐやめちゃったみたいですね。
本体や説明書、外箱にも製造年月日的なものが書いてないので、いつ作られたものかはわかりませんが、状態などから察するに割と新しいものかと思います、と言ってもたぶん僕が生まれる前なのは間違いないでしょうね。
開封してみましょう
こっちは裏面。鋳物のずしっとくる感じがたまりません。
No.1とありますが、普通に出回っているものでNo.1~4まであるそうで、番手が大きくなるにつれて、サイズが大きくなるらしいです。
4番は業務用クラスで、僕が購入した1番は2~3人程度を想定されている大きさ。
背面のL字のネジで豆を挽く粗さを調節することが可能。
緩めると粗く、閉めると細かく。
逆三角形上にある穴は壁にビス固定できるようにと考えられたもの。
この辺からは写真メインで文章少なめ。
オモテ面、ラベルが少し剝がれかけていますが、そういうのは全く気になりません。
豆を投入する部分は白く塗装されていて、塗装剥げもなくとても綺麗です。
全貌はこんな佇まい。テーブルなどに据え置く際にはクランプで固定します。
見づらいのでクランプ部分はこんな感じです。板厚40mmまで対応しています。
付属の受け皿はミルを使わないときはホコリが入らないように口にかぶせています。
本体はデッドストックですが、受け皿は中古、とのこと。
コーヒーを淹れるまえに
あまり豆には詳しくないし、今のところ詳しくなる予定もないので、よく行くカフェで豆を購入してきました。
今までは挽いてもらってたんですが、この日は「豆のままで」とドヤ顔気味の妻。
せっかくなので、豆を買うついでにキャニスターも購入。
まんまる可愛いフォルムのこちらはティーセットやカラフェでお世話になっているKINTO。
購入した150gの豆がぴったりおさまりました。
それでは豆を挽いてみましょう
ちゃんと測って入れる。
セッティングする際には一応クランプするところに妻が持っていた革の端切れを挟みました。
余談ですが、ハンドル部分は自転車のクランクそのもの!
2人分18gを入れるとこのくらい。
あとはぐるぐるハンドルを回すとセットした受け皿に粉が出てきます。
妻曰く、ガリガリと手に伝わってくる感触がとても良いとのこと。
ちなみにけっこうこぼれることが判明。
最終的には大きな端切れを挟むことで散らかりにくくなりました。
あとはコーヒーを楽しむだけ
手間をかけることを楽しむ、と言うとちょっと照れてしまいますが、二人ともこういう作業はけっこう好きなので休みの日のおやつの時間にはできるだけ豆を挽いてコーヒーを淹れるようにしたいですね。
残念ながら味覚はあまり繊細な方ではないので(笑)、味の違いがわかるまでにはならないかもしれませんが、自宅で挽いたものとお店で挽いてもらって数日置いてあるものの香りの違いは明白でした。
ちなみに、日本の会社が復刻モデルを作っているので、古い物に不安がある場合等にはこちらを入手するのが安全かと思います↓
新しい文化に触れる際には、まずその起源を知ることが近道なのかもしれませんね。
それではまた!