headset規格の話【White industries】

headset

今回は写真のWhite industriesのヘッドセットをこれから組もうとしている自転車用に購入したっていう話なんですが、けっこう規格に頭を悩ませたので、自分で頼むにあたり簡単な図にしておりました。
その辺の話をしてみようかと思います。

最近主流のHT44が頭を悩ませる

181206 HS

公開するつもりは無かったので見づらいですが、なんとなく自分が触れてる規格はこの辺り。
まだまだたくさんとは思いますが、面倒なのでこのあたりでご勘弁。
お分かりかと思いますが、ヘッドチューブの太さとフォークの根元の太さ(クラウンって言いますよね。)が大きく関係してきます。

①オーバーサイズ EC 34/28.6

rew10works urban CX

比べる写真がないのでアレですが割と普及してるタイプのヘッドチューブの太さ。
内径で33.9mm、オーバーサイズなんて言う方がメジャーな呼び方なんじゃないでしょうか。
これに関してはそれほど難しいことはないですね。

※お恥ずかしながら、10年前に初めてフレームから自転車を組む際にオーバーサイズ規格の自転車にスレッドステム(ねじ切りフォーク用の1インチ)を付けようとした過去があります(笑

最近知ったのですが、ちゃんとした呼び方があって、「エクスターナルカップ(EC)」なんて言うみたいです。
ちなみに数字に関しては34が内径33.9mmのこと、28.6はフォークコラム径のことでしょう。

②・③ HT44

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少し前から主流になってきている太めのヘッドチューブ、HT44って呼ぶのが一般的でしょうか。
この辺から僕は頭を悩ませました。
ちなみに今回組もうとしている自転車もこのHT44。

この規格は上ワンに関しては大体同じと思っていていいと思います。
ゼロスタック(ZS)というペターっとした上ワン。
※先ほどの手書きの図ではZCって書いてますが、ZSの方が正しいっぽいですね。

大きなヘッドチューブに対して、フォークコラムが細いのでベアリングが内側に納まっているようなことをイメージすると理解できると思います。

そして下ワンが大変曲者。
これは使用するフォークが大きく関係してきます。

salsa fork

今回は使用しない写真右で寝ているフォークの場合は②。
こちらは下ワンに関してもゼロスタック(ZS)。
クラウンが細いので下ワンに関してもベアリングがヘッドチューブ内側に納まるタイプ。

一方今回使用する左で寝ている③のテーパードフォークはクラウンが大きいので、ベアリングが外に出ているタイプ、エクスターナル(EC)ってことなんですね。

ただ、テーパードフォークを使ってECの下ワンを付ける場合は注意が必要で、なんとクラウンの大きさが違う場合があるだそうです。ふざけんな!(笑

今回のものは1.5インチというサイズ。
このサイズは一番太いタイプのクラウンでEC44/40という規格です。
ちなみに先ほどの右側②のタイプのフォークとヘッドチューブの関係を数字で表すとEC44/30。

この辺りから頭がおかしくなりそうですが、もう少し続けます。

テーパードには、1 1/4インチという径もあるようです。
こちらはEC44/33。雰囲気的にはちょっとテーパーって感じでしょうか。

ヘッドパーツで有名なクリスキングで言うと、
1.5インチ=Inset 7
1 1/4インチ=Inset 8 って感じです。
さらにはEC44/30はInset 1。

今まではクリスキングがヘッドセットの主体なので、ついInset系の呼び方しかしていませんでしたが、ヘッドチューブとフォークの関係をきちんと理解することが重要かと思います。

④ヘッドチューブが上下異径

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なんてことをしてくれたんだって感じですよね?

ヘッドチューブ自体が上下異径。
最近海外のフレームビルダーでも時々見られるようになりましたよね。
ちなみにこちらのフレームは日本国内でチタン・クロモリのビルダーをしているKualis。

この規格に関しては上下バラ売りしてるメーカーを選択しなくてはいけないですね。

上ワンに関しては間違いなくEC34/28.6だと思いますが、下ワンに関してはもうパッと見わかりませんね(笑
インテグラルっていう規格もありますし、、

余談ですが、テーパードヘッドチューブにはさらにHT44から49mm、56mmというテーパー(クリスキングで言うとInset2・3あたり)もありますが、今の僕には関係ないので触れません。

というわけでWhite industries

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というわけで今回はいつもお世話になっているクリスキングではなくて、White industriesを選びました。

クリスキングにはもちろん不満はないですが、ヘッドセットと言えばクリスキングでしょ!みたいな感じで何も考えず選んでしまうのが少し嫌だったので、今回違うものを選んでみました。

いろいろ使ってみて初めてわかる良さってありますよね。
まぁ、僕にはこの辺の良し悪しがわかる繊細さは持ち合わせていないんですけど。

ちなみにWhite industriesは上下バラバラに頼めるので、いろんな組み合わせに対応できるのが良いですよね!

の、ハズだったんですが、少し前から国内代理店がこれをやめてしまったのか、基本はEC34/28.6(オーバーサイズ)の上下セットしか頼めなくなっちゃったみたいです。

これを聞いて僕はあわてて国内で今回予定している組み合わせの在庫があるところを探しました。

確かに、細かい組み合わせを決めて発注するのとか面倒くさそうだもんね、、

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とまぁ、これだけ書きましたが、まだ付けてないのでちゃんと付くかどうかは不安なままです(笑
それにしても黒い自転車パーツってホコリも写っちゃって嫌だな~

White industriesのヘッドセット、海外のビルダーが最近よく使ってるのを見かけますよね。
本当はブルーのヘッドセットが欲しかったんだよな~

なんでもそうだと思いますが、なんとなくでも基礎がわかるとどの数字を見たらいい、とかどこに注意しなきゃいけないというのがわかってきますよね。

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